こんにちは!愛和税理士法人のスタッフです。
先日、愛和税理士法人では中国銀行岡山南支店の行員の皆さまを対象に、DX(デジタルトランスフォーメーション)に関するセミナーを開催しました。代表社員・税理士の成本が講師として登壇し、セミナーのタイトルは、「いまさら聞けないDXとは?経理を起点とした業務改革」。中小企業の経理が抱えている課題と、DXに対応していくためのヒントをお伝えしました。
中小企業の経理の現状と今後の方向性
セミナーでは、まず中小企業の経理業務について話しました。多くの企業では、請求書や経費精算をアナログで管理し、その確定した取引情報に対して会計ソフトに仕訳を登録(入力)しているのが現実です。オンプレ型会計ソフトの発展に伴い、これらの業務フローがベストプラクティスとされてきましたが、クラウド型会計の発展に伴い、抜本的に改善、効率化できるようになりました。経理業務は業務フローを改善することで、経理が自動化され、企業全体の生産性向上に大きくつながります。
今後、企業にとって重要なのは「DX(デジタルトランスフォーメーション)」です。DXは単なるデジタル化(IT化)で終わるのではなく、デジタル技術の浸透により、ビジネスを変革し、新しい価値を創造することです。経理業務をはじめとして、業務全体のDXに取り組むことで企業がより競争力を持てるようになります。
DXとデジタル化の違い
ここで、少し混乱しがちなポイントを解説しました。それは「DX」と「デジタル化」の違いです。デジタル化は、例えば手書きの帳簿を会計ソフトに置き換えること。これは単なるデジタル化(デジタイゼーションやデジタライゼーション)であり、DXではありません。業務フローやデータフローを見直して、もっと効率的に、もっと価値を生み出せる方法に変えていくことです。デジタル化は単なる手段であることを理解することで、ゴールを見据えたDXを進められるようになります。
経理業務のDX化が大切な理由
経理業務って、企業経営の中でとても重要な役割を担っていますよね。これをDXで改革すると、経営者はリアルタイムで自社の財務状況を把握できるようになります。また、最新の会計データに基づく予実管理やKPI管理もクラウド上で管理できますので、意思決定がよりスピーディーに、そして正確にできるようになります。また、経理担当者の負担も減って、より”人としてやるべき”仕事に集中できるようになります。
事業性評価融資とリアルタイム経理のつながり
金融機関向けのセミナーでしたので、金融機関の今後として「事業性評価融資」と「会計DXによるリアルタイム経理」の関連性についてもお話ししました。昨今の金融行政は、過去の財務諸表を元にした担保依存型の融資ではなく、企業の知的財産や将来キャッシュフローに着目した事業性評価が求められています。知的資産を事業者と共有するためにも、リアルタイムで経理データを管理できることが大切であり、会計DXはマストになると考えています。
DXに強い税理士をお探しの方へ
「DXを進めたいけど、どこから手をつけていいかわからない」「もっと効率的に経理業務を進めたい」とお考えの経営者、経理担当者の方は多くいらっしゃると思います。弊社では企業のDX推進をお手伝いする専門的な知識と経験を持った税理士がサポートしています。経理業務のDXを進めるには、単に会計ソフトを使うだけではなく、業務全体を見直し、最適化していく必要があります。
もし、DXに強い税理士を探しているなら、ぜひ愛和税理士法人にご相談ください。
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